こんにちは!間取りデザインLAB.のユカです。
年間80件超の間取り提案をしています♪
もうすぐ間取りの打ち合わせが始まるけれど、「こだわりや要望、家族の意見のまとめ方や伝え方がわからない…」とお悩みではありませんか?
理想の間取りへのこだわりが強いほど、数多くの要望をまとめたり優先順位をつけるのが大変ですよね。
逆に、「特にこだわりはないなぁ~」と感じている方でも、実際に間取りを考え始めると「これは暮らしやすそう!」「これは嫌だなぁ…」と自分でも気付いていなかった要望が出てくることもあります。
そこで今回は、間取り打ち合わせの前にぜひ実践していただきたい「間取りアイデアのまとめ方」のコツを解説します。
・間取りのこだわりが多くてまとまらない
・間取りのアイデアが思い浮かばない
・家族の意見がバラバラ
この記事に沿って間取りのアイデアや要望をまとめれば、建築会社との打ち合わせでもしっかりと優先順位をつけて伝えることができます。
これから間取りの打合せをする方はもちろん、考えすぎて間取り迷子になっている方も、もう一度頭の中のこだわりや要望を整理する際にぜひ参考にしてくださいね。
間取りはヒアリングが9割!
間取りデザインLAB.では、いい間取りにするためには「ヒアリング」が何よりも大事だと考えています。
それは、住宅の間取りは設計者の作品ではなく、そこで暮らす人のためのオーダーメイドだからです。
ヒアリングとは、家づくりを進める上で必要な情報を会話の中で共有することですが、「何を聞くか?何を伝えるか?」というルールは明確に決まっていません。
そのため、聞く側のスキルや設計者との相性によっては、要望がうまく間取りに反映されなかったり、打ち合わせがなかなか進まないことも!
住んだ後の「こうすれば良かった…」という後悔に繋がりやすいポイントでもあるので、すべてを設計者任せにせず、施主様側からもしっかりと伝えることができるといいですね。
打ち合わせがスムーズに進む間取りアイデア
要望をうまく伝える2つのコツ
ここで、建築会社との打ち合わせで要望を「効率よく」「漏れなく」伝えるためのコツを2つお伝えします。
①ほしいものといらないものの両方を伝える
②優先順位を伝える
まず1つ目は、ほしいものといらないものの両方を伝えることです。
例えば、「トイレは2ヶ所ほしい」だけでなく、「1階トイレはゲストも使うので広め、2階トイレは狭くてもいい」といったように、譲れない部分と妥協できる部分を一緒に伝えてみましょう。
設計者から聞く手間が省けて打ち合わせがスムーズに進むだけでなく、この会話ひとつで暮らし方のイメージが共有できるので、さらなるアイデアが生まれるきっかけにもなります。
2つ目のコツは、優先順位を伝えることです。
優先順位といっても、要望すべてに順位をつける必要はありません。
要望ごとに「絶対譲れない」「できれば叶えたい」のどちらに近いかを考えてみるのがおすすめです。
逆に、少しでも気になることは「絶対無理だろうなぁ…」と思い込まずに、とりあえず要望として伝えておくことも大切です。
これからご紹介するアイデアをぜひ参考にしてくださいね♪
外まわりのアイデア
車・バイク・自転車
所持している乗り物の大きさや台数、使用頻度や駐車スペースの希望の位置を伝えておきましょう。
カーポートやサイクルポートは建ぺい率に含まれることが多いので、必要な場合は間取りを決める前に伝えておくと安心です。
庭・バルコニー・テラス
洗濯・布団干し、ガーデニングやドッグラン、バーベキューやこどものプールなど、多用途に使える外まわりのスペースは、何人ぐらいでどう使うか、どれくらいの頻度で使うかを具体的に伝えておきましょう。
雨除けや日除け対策、清掃などのメンテナンス面を考慮して、あえて庭やバルコニーを設けない間取りも人気が高まっています。
住宅エネルギーや太陽光発電システム
オール電化対応のエコキュートや、自家発電システムのエネファームは、搬入経路や設置スペースの確保が必要です。
特に狭小地では間取りに大きく影響するので、事前に決めておきましょう。
太陽光発電システムは、屋根の形状に影響します。
希望の外観イメージがある場合は、両立可能か事前に相談しておくのがおすすめです。
玄関まわりのアイデア
玄関土間・ホールの広さ
玄関土間(靴を履く場所)と玄関ホールの広さは、最小で1.5帖以上がおすすめです。
朝や帰宅時など動線が重なりやすい部分なので、2人以上が並んで靴を履いたり、靴箱やベビーカーなど常に置いておくものがある場合は事前に伝えておきましょう。
シューズクローク・土間収納・靴箱
主に靴を収納するためのシューズクロークは、収納量が確保しやすいウォークインタイプと、ホール側へ通り抜けできるウォークスルータイプがあります。
靴のほかにアウトドア用品や掃除用具、アウターやバッグなどを収納したい場合は、どれぐらいの収納スペースが必要かを相談しておきましょう。
また、靴は土間に降りずに取り出せる位置のシューズボックスへ、アウトドア用品や掃除用具、ベビーカーや三輪車などの外部用品は土間収納へ、アウターやバッグはホール近くのクローゼットへ、それぞれ分けて収納できるような間取りもおすすめです。
ファミリーロッカー・手洗いコーナー
コロナ禍をきっかけに、玄関に入ってすぐに手を洗える位置に2台目の洗面台を設ける間取りの人気が高まっています。
また、玄関近くやシューズクローク内に家族それぞれのアウターやバッグなどを収納できるファミリーロッカーも便利です。
ファミリーロッカーにはそれなりのスペースが必要になりますが、お出かけに必要なものを家族それぞれが収納できるので、ついつい置きっぱなしにしてしまう方やお片付けが苦手な方にもおすすめです。
LDKのアイデア
LDKの広さ
LDKは16~18帖が標準的な広さです。
しかし、同じ広さでもリビング・ダイニング・キッチンの配置や形状によって使い勝手が大きく変わるので、LDKの広さ自体はあくまで参考程度と考えておきましょう。
「L字型の大きなソファを置きたい」「6人掛けのダイニングテーブルを置きたい」「キッチンとダイニングテーブルを横並びに置きたい」といったように、LDKをどのように使いたいか?どんな家具を置くか?と具体的な使い方・暮らし方を伝えるのがポイントです。
キッチンの大きさ・レイアウト・配置
キッチンのレイアウトにはアイランド型・ペニンシュラ(対面)型・壁付I型・L型・Ⅱ型など多くの種類があり、それぞれ必要な広さが異なります。
LDKの広さやレイアウトにも大きく影響するので、希望のレイアウトがある場合は早めに伝えておきましょう。
冷蔵庫・カップボード・パントリー
細々したものが多いキッチンまわりでは、普段よく使うものや買い置きをまとめて収納できる場所があると便利です。
食器やカトラリーを収納するカップボードと、食品や飲料のストックに便利なパントリーをそれぞれ分けて配置する間取りが定番化しています。
また、広めのパントリー内に冷蔵庫置き場を設けると、リビング側から見た時の生活感を隠せるので近年人気が急上昇しています。
しかし冷蔵庫にアクセスするためにキッチンを頻繁に行き来することになるので、特にお子さんが小さい場合は注意が必要です。
ダイニングテーブルの大きさ・配置
6人掛け以上のダイニングテーブルを置く場合は、広めのダイニングスペースが必要です。
また、キッチンとダイニングテーブルを横並びに隣接させるレイアウトは、配膳や食後の後片付けがしやすくなります。
しかしキッチンからリビング側にアクセスするためには、ダイニングテーブルを回り込む必要があります。
調理中や食事中の動線だけでなく、後片付けや他の家事を並行して行なう場合の動線もシミュレーションしてみると、イメージが沸きやすいですよ。
定番&人気の間取り
LDKは暮らしの中心になるエリアなので、とことんこだわりたいですよね。
ここで、LDKまわりで定番&人気の間取りをまとめてご紹介します!
水まわりのアイデア
使いやすい水まわり=暮らしやすい!
近年、ドラム式乾燥機やガス式衣類乾燥機(乾太くんなど)の需要がますます高まり、それにともなって浴室・洗面・洗濯まわりの間取りのバリエーションが増えています。
特に洗濯は家事の中でも動線が多く時間も掛かるので、洗濯しやすい間取りは暮らしやすさに直結します。
たとえば、洗面所と脱衣所を分けると家族が入浴中でも家事を進めることができます。
洗濯機や衣類乾燥機、部屋干しスペースを備えたランドリールームや、洗濯物をすぐにしまえるファミリークローゼットを隣接させた間取りも人気です。
水まわり質問リスト
水まわりの動線を使いやすくするには、実際の動き方を想定したシミュレーションが大切です。
以下の質問リストを参考に、洗濯・入浴・朝の身支度など様々なシチュエーションをイメージして、シミュレーションしてみましょう。
寝室・こども部屋のアイデア
広さ<家具の配置
寝室やこども部屋といったプライベートエリアでは、「家具の配置」が重要です。
寝具やデスク、テレビ台や収納など大きめの家具が多くなりがちなので、例えば長方形の6帖よりも正方形の4.5帖の方が使いやすい、という場合もあります。
広さばかりにこだわらず、実際に家具を配置して使い勝手を考えてみるのがおすすめです。
また、大きな窓を配置しすぎると家具を置く場所が減ってしまうので、窓のつけ過ぎには注意しましょう。
採光不足に要注意
最近人気の間取りではLDKや水まわりの使い勝手を最優先する傾向があり、個室を北側に配置したり、2階以上の個室でもバルコニーをつくらない間取りを希望される方も増えています。
しかし、寝室やこども部屋といったある程度の広さを有する部屋は「居室」とみなし、基本的には法定の採光(=日当たり)を確保する必要があります。
周辺の環境によっては十分な採光が得られない可能性もあるので、設計者とよく相談しましょう。
まとめ
今回の記事では、間取りのこだわりや要望を優先順位をつけてまとめるコツと間取りのアイデアについて説明しました。
頭の中が整理され、理想の間取りのイメージがより明確にできるようになったのではないでしょうか?
当サイトでは、Excelを使って手軽に本格的な間取り図がつくれる無料テンプレートもご用意しておりますので、ぜひ理想の間取りをつくってみてくださいね。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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